東日本大震災から5年が過ぎました。過去の出来事として関心が薄れていくことは、事態の深刻さを助長することにつながります。
わたしたちは、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリの教訓を活かさなければなりません。わたしたちは、無関心であってはなりません。なぜなら、わたしたちの未来に関わることですから。
戦後70年、経済大国となった日本は、経済活動を最優先し命を粗末に扱う風潮が蔓延しています。日本人の大切な心が失われつつあるのです。人のいのちを大切にしない国や地域の将来はどうなるのでしょうか。
先の大戦で、多くの犠牲者を出し、悲惨な地上戦を体験した沖縄の人々は、戦争の教訓として「ぬちどぅ宝」「いちゃりばちょうで~」「ゆいま~る」の精神で、戦後の復興に取り組み、今日の沖縄を築きあげてまいりました。
わたしたちも、先人に倣い、ひとりひとりの命を大切にし、助け合い、支え合う社会を創りあげて行かなければなりません。この言葉は、被災地へ送る復興のメッセージであり、日本再生のキーワードでもあると考えます。
わたしたちは、被災し弱い立場にいる子どもたちを応援していきます。それは「困ったときは、おたがいさま」という日本人の大切な心を取り戻すことでもあり、わたしたち自身のためでもあるからです。
会の名称「ふちゅくるん」とは、沖縄の方言「ふちゅくる」(ふところ)に「ん」をつけた造語で、世界にただひとつしかない名称です。その「ふちゅくる」ということばには、「子どもはふところで包みこむように大切に育てなさい」という意味があるそうです。
いのちの未来プロジェクト・ふちゅくるん
発起人一同